“某時”の読み方と例文
読み方割合
あるとき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
某時あるとき木曾きそ御岳おんたけの麓へ往って、山の中で一夜を明し、朝の帰りいのししを打つつもりで、待ち受けていると、前方の篠竹がざわざわ揺れだした。
女仙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
某時あるとき、村で水莽の毒にあたって死んだ者があったが、死んで間もなく蘇生した。村の者はそれを不思議がった。すると祝が言った。
水莽草 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それはちょうど、ぼん精霊迎しょうりょうむかえのような行事であった。長年行商をして、諸国を歩いていたKが、某時あるとき私に此の話をした。私は好奇心を動かして
風呂供養の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)