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房
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ばう
ふりがな文庫
“
房
(
ばう
)” の例文
一
房
(
ばう
)
の
繩
(
なは
)
が七
錢
(
せん
)
五
毛
(
まう
)
で一
足
(
そく
)
の
草鞋
(
わらぢ
)
が一
錢
(
せん
)
五
厘
(
りん
)
といふ
相場
(
さうば
)
だからどつちにしても一
日
(
にち
)
熱心
(
ねつしん
)
に
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かせば
彼
(
かれ
)
は六七
錢
(
せん
)
の
儲
(
まうけ
)
を
獲
(
え
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
下
(
した
)
に
又
(
また
)
棚
(
たな
)
ありて
金銀
(
きんぎん
)
珠玉
(
しゆぎよく
)
を
裝
(
も
)
れり。
西
(
にし
)
の
房
(
ばう
)
には
漆器
(
しつき
)
あり。
蒔繪
(
まきゑ
)
新
(
あらた
)
なるものの
如
(
ごと
)
し。さて
其
(
その
)
北
(
きた
)
の
房
(
ばう
)
にこそ、
珠
(
たま
)
以
(
も
)
て
飾
(
かざ
)
りたる
棺
(
ひつぎ
)
ありけれ。
内
(
うち
)
に
一人
(
いちにん
)
の
玉女
(
ぎよくぢよ
)
あり。
生
(
い
)
けるが
如
(
ごと
)
し。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其葦の枯葉が池の中心に向つて次第に疎になつて、只枯蓮の襤褸のやうな葉、海綿のやうな
房
(
ばう
)
が碁布せられ、葉や房の茎は、種々の高さに折れて、それが鋭角に聳えて、景物に荒涼な趣を添へてゐる。
上野
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お
品
(
しな
)
は
板
(
いた
)
の
間
(
ま
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつて
居
(
ゐ
)
た。
軈
(
やが
)
て
藁
(
わら
)
が
竭
(
つ
)
きると
傭人
(
やとひにん
)
は
各自
(
てんで
)
に
其
(
その
)
繩
(
なは
)
を
足
(
あし
)
から
手
(
て
)
へ
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けて
迅速
(
じんそく
)
に
數
(
かず
)
を
計
(
はか
)
つては
土間
(
どま
)
から
手繰
(
たぐ
)
り
上
(
あ
)
げながら、
繼
(
つな
)
がつた
儘
(
まゝ
)
一
房
(
ばう
)
づ
(
ママ
)
ゝに
括
(
くゝ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
賊等
(
ぞくら
)
競
(
きそ
)
うてこれを
發
(
あば
)
く。
方
(
はう
)
一丈
(
いちぢやう
)
ばかり
掘
(
ほ
)
るに、
地中
(
ちちう
)
深
(
ふか
)
き
處
(
ところ
)
四個
(
しこ
)
の
房閣
(
ばうかく
)
ありけり。
唯
(
たゞ
)
見
(
み
)
る
東
(
ひがし
)
の
房
(
ばう
)
には、
弓繒
(
きうそう
)
槍戟
(
さうげき
)
を
持
(
も
)
ちたる
人形
(
にんぎやう
)
あり。
南
(
みなみ
)
の
房
(
ばう
)
には、
繒綵
(
そうさい
)
錦綺
(
きんき
)
堆
(
うづたか
)
し。
牌
(
はい
)
ありて
曰
(
いは
)
く
周夷王所賜
(
しうのいわうたまふところ
)
錦三百端
(
にしきさんびやくたん
)
と。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
それで
彼
(
かれ
)
の一
日
(
にち
)
の
仕事
(
しごと
)
は
繩
(
なは
)
ならば二十
房
(
ばう
)
の
大束
(
おほたば
)
が一
把
(
は
)
、
草鞋
(
わらぢ
)
ならば五
足
(
そく
)
といふ
處
(
ところ
)
なので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“房”の意味
《名詞》
(ボウ)二十八宿の一つ。東方の星宿。房宿。そいぼし。
(出典:Wiktionary)
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
“房”を含む語句
女房
阿房
乳房
厨房
安房
閨房
房々
独房
女房子
監房
煖房
臥房
小房
房子
小女房
房奴
恋女房
寝房
房州
房楊枝
...