“房々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふさふさ69.4%
ふさ/\19.4%
ふさぶさ8.3%
ふさ/″\2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長い細やかな房々ふさふさした髪に縁取られてるまるひたい、そしてその髪は、縮れもせずにただ軽いゆるやかな波動をなして、顔にたれていた。
さいはひにして一人ひとりではひきれぬほど房々ふさ/\つてるのでそのうれひもなく、熟過つえすぎがぼて/\と地にちてありとなり
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
空色の衣物きものに緋の袴を着て、房々ふさぶさとした黒髪を垂れたる美女は梢の繁みを払って、我がかたを差し覗いているように思われる。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
言葉ことばやさしく愛兒あいじ房々ふさ/″\せる頭髮かみのけたまのやうなるほゝをすりせて、餘念よねんもなく物語ものがたる、これが夫人ふじんめには、唯一ゆいいつなぐさみであらう。