“房枝”の読み方と例文
読み方割合
ふさえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その店の主人というのは、もう四十をとっくに越したらしい女で、恒川房枝ふさえ——女文字で、そんな標札がかかっていた。
銀座幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
房枝ふさえは、三等船室の丸窓まるまどに、顔をおしあてて、左へ左へと走りさる大波のうねりを、ぼんやりと、ながめていた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
チャーミングさんは、森川夫人の妹の房枝ふさえさんが、外務参事官のお父さんと巴里パリーに住んでいたころの愛人だった。