“房川”の読み方と例文
読み方割合
ぼうかわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坂東太郎という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川ぼうかわの渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるから、栗橋の宿しゅくには関所がある。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
文政四年五月十日の朝、五ツ(午前八時)を少し過ぎた頃に、奥州街道の栗橋の関所を無事に通り過ぎた七、八人の旅人がぞろぞろつながって、房川ぼうかわわたし(利根川)にさしかかった。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それをうけたまわった鉄次郎は絵筆のたしなみのあるのを幸いに、旅絵師に化けて奥州へ下ってくる途中で、偶然に房川ぼうかわの渡しでおげんを救ったのが縁となって、千倉屋伝兵衛と親しくなった。
半七捕物帳:33 旅絵師 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)