“ふさぶさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
房々100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空色の衣物きものに緋の袴を着て、房々ふさぶさとした黒髪を垂れたる美女は梢の繁みを払って、我がかたを差し覗いているように思われる。
森の妖姫 (新字新仮名) / 小川未明(著)
全体に丸顔の温柔おとなしい顔立ちで、青い程黒く縮れた髪を房々ふさぶさと左右に分けているのが、その白い、細やかな皮膚を一層白く、美しく見せている。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
島を囲む黒いさざなみがぴたぴたとそのいしずえを洗うごとくに、夜よりも暗い無数の房々ふさぶさがその明るい大広間を取り巻いている。