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房々
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ふさ/\
ふりがな文庫
“
房々
(
ふさ/\
)” の例文
幸
(
さいはひ
)
にして
一人
(
ひとり
)
では
食
(
く
)
ひきれぬ
程
(
ほど
)
の
實
(
み
)
が
房々
(
ふさ/\
)
と
實
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るので
其
(
その
)
憂
(
うれひ
)
もなく、
熟過
(
つえすぎ
)
た
實
(
み
)
がぼて/\と地に
落
(
お
)
ちて
蟻
(
あり
)
の
餌
(
ゑ
)
となり
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ほっそりした肩つき、可愛らしい頭の
恰好
(
かっこう
)
、まさしくかの人に相違ない。髪を
撫
(
な
)
でゝみると、しなやかな毛の
房々
(
ふさ/\
)
としたのが氷のように冷めたく触る。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
活々
(
いき/\
)
とした赤い健康さうな可愛い形をした唇、
瑕
(
きず
)
のない揃つた輝いた齒、小さな
笑
(
ゑ
)
くぼのある顎、
房々
(
ふさ/\
)
としたあり餘る程の髮の
裝
(
よそほ
)
ひ——短かく云へば
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
今しも書生の門前を
噂
(
うはさ
)
して過ぎしは、此の
女
(
ひと
)
の上にやあらん、
紫
(
むらさき
)
の
単衣
(
ひとへ
)
に赤味帯びたる髪
房々
(
ふさ/\
)
と垂らしたる十五六とも見ゆるは、
妹
(
いもと
)
ならん、
去
(
さ
)
れど
何処
(
いづこ
)
ともなく
品格
(
しな
)
いたく
下
(
くだ
)
りて
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
似
(
に
)
て、
違
(
ちが
)
ふもの——
蠅
(
はい
)
と
蚋
(
ぶよ
)
。
蠅
(
はい
)
はうるさがられ、
蚋
(
ぶよ
)
は
恐
(
こは
)
がられて
居
(
ゐ
)
ます。
蚋
(
ぶよ
)
は
人
(
ひと
)
をも
馬
(
うま
)
をも
刺
(
さ
)
します。あの
長
(
なが
)
くて
丈夫
(
ぢやうぶ
)
な
馬
(
うま
)
の
尻尾
(
しつぽ
)
の
房々
(
ふさ/\
)
とした
毛
(
け
)
は、
蚋
(
ぶよ
)
を
追
(
お
)
ひ拂
ふ
(
はら
)
のに
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つのです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
晋齋もいろ/\勧めて見ますが何うも承知しないんであぐねております。するとお若は世を
味気
(
あじき
)
なく思いましたやら、
房々
(
ふさ/\
)
した
丈
(
たけ
)
の黒髪根元からプッヽリ
惜気
(
おしげ
)
もなく切って仕舞いました。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
朝な夕な店頭に据わって眺め暮らして居る銀座通りの光景が、
動
(
やゝ
)
ともすると
燦爛
(
さんらん
)
たる宝石の
羅列
(
られつ
)
するように見えたり、
房々
(
ふさ/\
)
とした女の黒髪ののたくるように見えたりする。
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そのときの彼女は、紫紺色の絹の着物を着て、兩腕と首を
露
(
あら
)
はにしてゐた。彼女の唯一の
裝飾
(
かざり
)
は自然の捲毛のつくろはぬ美しさで、肩に波打つ栗色の
房々
(
ふさ/\
)
とした髮であつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
房
常用漢字
中学
部首:⼾
8画
々
3画
“房”で始まる語句
房
房州
房楊枝
房総
房髪
房子
房枝
房奴
房花
房丸