“恋女房”のいろいろな読み方と例文
旧字:戀女房
読み方割合
こいにょうぼう33.3%
こいにょんぼ33.3%
こひにようばう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母がひとり子ども三人、夫婦ふうふをあわせて六人の家族かぞく妻君さいくんというのは、同業者のむすめで花前の恋女房こいにょうぼうであった。地所じしょなどもすこしは所有しょゆうしておって、六人の家族はゆたかにたのしく生活しておった。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
……勝則君、白状するが、わしの家内も恋女房こいにょんぼでな、若いころ、いろいろ、あったとばい。どっちも、爺婆じじばばになってしもうたばって。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
よしなんとでも言へ、昨日きのふ今日けふ二世にせかけてちぎりむすんだ恋女房こひにようばうがフト掻消かきけすやうに行衛ゆくゑれない。それさがすのが狂人きちがひなら、めしふものはみな狂気きちがひあついとふのもへんで、みづつめたいとおもふも可笑をかしい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)