“爺婆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じじばば70.6%
じいばあ5.9%
ぢいばあ5.9%
ぢいばば5.9%
ぢゝばゝあ5.9%
ぢゞばゞ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……勝則君、白状するが、わしの家内も恋女房こいにょんぼでな、若いころ、いろいろ、あったとばい。どっちも、爺婆じじばばになってしもうたばって。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
と寂しいわびしい唄の声——雪も、小児こども爺婆じいばあに化けました。——風も次第に、ごうごうと樹ながら山をゆすりました。
雪霊続記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さびしいわびしいうたこゑ——ゆきも、小兒こども爺婆ぢいばあけました。——かぜ次第しだいに、ぐわう/\とながらやまゆすりました。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
料理屋も段々つぶれてしまつて、一番下等なのが唯一軒残つた。爺さんは此家の爺婆ぢいばばに昔から懇意であつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
身上しんしやうもあんときかんぢやよくなるしね、兄弟中きやうでえぢういまぢやりせが一ばんだつてつてつとこなのせ、お内儀かみさんあれなら大丈夫でえぢよぶだからつてゆつれあんしたつけが婿むこ心底しんていくつてね、爺婆ぢゝばゝあげつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つまらねえことを父爺ちやんいふもんぢやあねえ、やまなか爺婆ぢゞばゞでもしほしたのをべるツてよ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)