“爺仁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやじ60.0%
おやぢ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武家だった頃の味噌摺みそすり用人だったそうで、五十年輩のニヤニヤした爺仁おやじですが、あっしとお君が話しているのを見かけて、——後で、お嬢さんも可哀そうだ、親分は幸い仲が良いようだから
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ほっとして傍へ往くと、蕎麦屋の爺仁おやじわけを聞くので、のっぺら坊の妖怪に逢った事を話すと、爺仁は顔をつるりとでて、こんな顔であったかといった。それも目も鼻もないのっぺら坊であった。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
、人が危ないととめるのも構はず、氣丈な爺仁おやぢで、——小判が喰ひ付きやしめえ。——かなんかで、内懷へ入れて持つて歸つたのを、財布ごと死骸から拔いて居るんで
武家だつた頃の味噌摺みそすり用人だつたさうで、五十年輩のニヤニヤした爺仁おやぢですが、あつしとお君が話して居るのを見かけて、——後で、お孃さんも可哀さうだ、親分は幸ひ仲が良いやうだから
銭形平次捕物控:282 密室 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)