“づ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
14.3%
12.8%
12.0%
11.3%
9.8%
9.8%
3.8%
3.8%
2.3%
2.3%
2.3%
2.3%
1.5%
1.5%
1.5%
0.8%
むか0.8%
一途0.8%
二人伴0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だがこの時以来、彼女はひたすら一日も早く甥に妻帯させて、初孫の守をしたいものだと、ただ一にそのことばかり考へるやうになつた。
此書このしよ全部ぜんぶ六巻、牧之老人ぼくしらうじんねふりかる漫筆まんひつあづさまたざるの稿本かうほんなり。ゆゑ走墨乱写そうぼくらんしやし、また艸画さうぐわなり。老人らうじんしめして校訂かうていふ。
世話好せわずきなのが、二人ふたりつて、これかたはらかべけると、つばめでもがんでもなかつた。するところ樓臺亭館ろうだいていくわん重疊ちようでふとしてゆる𢌞めぐる、御殿造ごてんづくりの極彩色ごくさいしき
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこにはまた交通巡査のように冷静な猶太ユダヤ人の給仕長があった。通路に屯営とんえいして卓子テーブルくのを狙っている伊太利イタリー人の家族れがあった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
年頃ともならば別地を知行し賜はるべし。永く忠勤をぬき可き御沙汰を賜はりしこそ笑止なりしか。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
高祖保よ の鉢に植ゑるがいい 四季咲きの薔薇うばら一輪その匂ひがおまへの臭みを消す
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
「どれ、せがれがおくってよこした、かんめをけようじゃないか。」と、おばあさんにいいました。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
布巾輪ふきんわ、たばこ差し、紙切り、砂糖ばさみ、時計枠など、いろいろ外国向きの物品を作るのだが、それを一つあなたの意匠を凝らし、絵師の手を借りずに、ジカけに彫って頂こう。
夜食が済むと座敷を取り片けるので母屋おもやの方は騒いでいたが、それが済むと長屋の者や近所の者がそろそろ集まって来て、がやがやしゃべるのが聞こえる。
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかも、それのみでは飽き足らずに、検事は執拗な態度で毒いた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
結構つかえる器物がそこらへてられたり、下品な皿小鉢こばちが、むやみに買いこまれたりして、遠海ものの煮肴にざかなはいつも砂糖けのように悪甘く、漬けものもどぶのように臭かった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さっき、三浦屋の使いが来て、江戸のじょうるり語りが家内六人れで泊まっていますから、本陣の旦那だんなにもお出かけくださいッて、そう言って行きましたよ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
ちゅうせられたマドリド司僧には男女二人の遺児わすれがたみがあるとのこと、今頃は既によい年頃、恐らく二人とも木曽のお館を父の仇敵かたきと思い詰めて、付け狙いおるも計れず、いやいや人てに聞くところでは
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
次の間には大きな炉が切ってあって、火が烈々と燃えている、その火の上へ、天井から鉄の鎖で縛りあげられた半裸体の女が、逆さりに吊り下ろされているのだ。
其角と山賊と殿様 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
やはり日本の食料が減って虻蜂あぶはちとらずになるから、いままで通り七分きばかり食べたらどうだい、といましめてみた。
うむどん (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
つぎて空しく成けるほどにいつしか歌の撰ハ忘にたり、取置ども濟して今日で三七日といふ日、たよりにつけて師のもとより紙ゝみ一つおくられぬ、紙の面をみれ何がし大人撰む甲とあり
反古しらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それをやろふと思へバ先つねのシンゴンしう真言宗のよむかんをんきよふ観音経イツカヲしう一向宗のよむあみだきよふ阿弥陀経、これハちとふしがありてむかしけれど、どこの国ももんと門徒がはやり申候あいだ
押るゝに市郎左衞門は一途に彦兵衞と思ひこみへん段々だん/\内吟味仕ないぎんみつかまつりしに右百兩は隱居儀いんきよぎひそかたくはへ置しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
『私と私の影と、まあ、二人伴れですね。』
彼女一流の雰囲気ふんいきの含まれた言葉で、恋愛も恋愛だが、生活や母性愛の悩みもあって、今までの生活は行きまりが来たので、打開の道を求めようとしたのが、何といっても文学が生命なのだし
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
私が桑港サンフランシスコにいるとき、一九二四年九月十八日の夕、新聞の号外売りが、声高く「ラッセン火山大爆裂、シャスタ氷河大融解」と、大の字くしで呼んでいるので、耳寄りに思って買って見ると
火と氷のシャスタ山 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
御頼み申すと云にぞお勇は彌々いよ/\にのり然樣さうならば先方むかうはなしてウンと云時は御變替へんがへなりません其所そこを御承知で御座りますかとねんおせば重四郎何が扨武士に二ごんは御座りませんと云ふにぞお勇はそれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だ鍵盤にうつぶける梅子の横顔を、老女はくとながめ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
しばらくして、どつとおろいて、少年にとびかゝつて、顔の皮をむしりくらはんとするところを、一生懸命脇差わきざしでめくらきにして助かつた。人に介抱かいほうされて、のちに、所を聞くと、此の方は近かつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大物主神おおものぬしのかみ顔を隠して夜のみ倭迹々姫命やまとととびめのみことに通い、命その本形を示せと請うと小蛇となり、姫驚き叫びしを不快で人形にかえり、愛想かしを述べて御諸山みもろやまに登り去り、姫悔いてはしほといてこう
有史時代いうしじだいつてはじめて地震ぢしん傳説でんせつえるのは、孝靈天皇かうれいてんのうの五ねん近江國あふみのくにけて琵琶湖びはこ出來でき同時どうじ富士山ふじさん噴出ふんしゆつして駿すんかふさうがおびたゞしく震動しんどうしたといふのであるが
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
昔風な英語ですからチョット読みろうがしたよ。チョット生意気に訳しかけてみた事もあるんですが、ザットこんな風です。
悪魔祈祷書 (新字新仮名) / 夢野久作(著)