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また退治たいぢるのを、「たのもしいわ、わたしたちの主人しゆじんにはそれが出來できないの。」と感状かんじやうあづかつた得意とくいさに、にのつて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
高祖保よ の鉢に植ゑるがいい 四季咲きの薔薇うばら一輪その匂ひがおまへの臭みを消す
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
な悲しみりてをぐらき我が眼にももろもろのりて見ゆるに
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
過ぎし日に少し腹立つことありと告ぐるに牧師はをなぜくるる
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
毛布の赤にを縛び、 陀羅尼をまがふことばもて
文語詩稿 五十篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かくも強いと出齒を獲物にもつて生れた健鬪の子だ
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
斯くして遂にオヂュシュウス之を上に戴きぬ。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
崖下へ帰る夕焼より脱ぎ
今日:02 今日 (新字旧仮名) / 西東三鬼(著)
なんと、棕櫚しゆろのみところに、一人ひとりちひさい、めじりほゝ垂下たれさがつた、青膨あをぶくれの、土袋どぶつで、肥張でつぷり五十ごじふ恰好かつかうの、頤鬚あごひげはやした、をとこつてるぢやありませんか。なにものともれない。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
口あけてくわんと鳴らしたのひねり獅子はおもしろに躍り入る
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
文鳥のぬくもりはに伝ひゐて愛しみ呼べば呼ぶ都度つど啼きぬ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
上に之をいたゞきて、その剛強の手に槍を
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
廻りながら 仲間にを ぶちあてるもの
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
の固く齒の強い蟲になりたい
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
山伏やまぶし兜巾ときんいたゞいたやうなものぢや、としやうれぬことふ。
三人の盲の話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くらくらと牛の煮たつ大釜の湯けぶりにしもや夕日ま赤き
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
にのせてたはむれあひつ文鳥と一日ひとひのいのち獄にいとしむ
遺愛集:02 遺愛集 (新字新仮名) / 島秋人(著)
其時、二將ドローンの上の革の冠剥ぎ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
あゝ 漂泊の思念 星夜のにかがやき
希臘十字 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
かがやくはがねのかぶとよりが固く
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
霧ふかしよりかぶれるあかきれ牛乳の壺をかかへたるらし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)