文語詩稿 五十篇ぶんごしこう ごじっぺん
いたつきてゆめみなやみし、(冬なりき)誰ともしらず、 そのかみの高麗の軍楽、うち鼓して過ぎれるありき。 その線の工事了りて、あるものはみちにさらばひ、 あるものは火をはなつてふ、かくてまた冬はきたりぬ。 水と濃きなだれの風や、むら鳥のあやな …