“顆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
70.4%
7.4%
くわ7.4%
つぶ7.4%
つぶら3.7%
3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石見守いわみのかみは、一のあかいまりをだして万千代の手にわたした。すると検証けんしょう鐘巻一火かねまきいっかも、おなじように一つの白い鞠を星川余一ほしかわよいちの手にあずける。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ、私は貞子の靴先を見ただけである。貞子の靴先は、夜露のためしっとりと濡れていた。そしてその上に、細かな褐色の秋草のがいっぱいについていた。
秋草の顆 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いんくわがあつて、文に「菅氏」とつてあつた。若江氏は菅原姓であつたと見える。是は倉知氏の写して寄せたものである。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
漢帝なにがしの後園にあつた名高い含消梨がんせうりといふ梨の実は、その大きさが酒瓶ほどもあり、一つ一つの重みが、ひどく持ち重りがするので、つぶがはち切れるほど成熟するころになると
独楽園 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
初秋の高原地帯の草原の中を歩くと、屹度くっついて来るつぶらである。私はそしてすぐ自分の書斎に帰った。峻はそれから一時間ほどして帰って来た。
秋草の顆 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
浮波々々ふは/\浮來うききたりぬ、さてはとうれしく
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)