“幾顆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくくわ50.0%
いくか25.0%
いくつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小娘は、恐らくはこれから奉公先へおもむかうとしてゐる小娘は、その懐に蔵してゐた幾顆いくくわの蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。
蜜柑 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
小娘は、恐らくはこれから奉公先へおもむこうとしている小娘は、そのふところに蔵していた幾顆いくかの蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。
蜜柑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その時蜜柑山に蜜柑がべたりに生る景色を始めて見た。蜜柑取りに一枝売ってくれと云ったら、幾顆いくつでも上げますよ、持っていらっしゃいと答えて、の上で妙なふしうたをうたい出した。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)