幾顆いくか)” の例文
小娘は、恐らくはこれから奉公先へおもむこうとしている小娘は、そのふところに蔵していた幾顆いくかの蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。
蜜柑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)