蜜柑みかん
或曇った冬の日暮である。私は横須賀発上り二等客車の隅に腰を下して、ぼんやり発車の笛を待っていた。とうに電燈のついた客車の中には、珍らしく私の外に一人も乗客はいなかった。外を覗くと、うす暗いプラットフォオムにも、今日は珍しく見送りの人影さえ跡 …
作品に特徴的な語句
ようやく うずま ひやや すり あかる おびやか かかわ うしろ そよ かか ほがらか ほとんど とか あざやか 乱落らんらく わずか すさま におい 幾顆いくか おもむろ あわただ ゆす 涜職とくしよく わたくし 面持おもも しきり 一切いっさい 一旒いちりゅう 何時いつ にわか 倦怠けんたい およ 刹那せつな いきおい 勿論もちろん 合点がてん 咽喉のど ただ のど 喊声かんせい あか 外套がいとう 如何いか 容子ようす くつろ まさ わきま たちま いよいよ 憂鬱ゆううつ ふところ ものう ある 手巾ハンケチ ほう はさ そろ もた 昂然こうぜん さく おり 気色けしき みなぎ ようや 濛々もうもう 火照ほて すす 煤煙ばいえん かわら あと ひび なが まぶた べつ またた 硝子ガラス 窓枠まどわく 索漠さくばく ののし ひざ たくわ 蕭索しょうさく 襟巻えりまき のぞ おもむ おど すべ ほとばし すみ 隧道トンネル もた 頓着とんじゃく
題名が同じ作品
蜜柑 (新字新仮名)佐左木俊郎 (著)
蜜柑 (新字旧仮名)芥川竜之介 (著)
蜜柑 (旧字旧仮名)芥川竜之介 (著)