“睚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぶた62.5%
まなじり25.0%
まぶち12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしやうやくほつとしたこころもちになつて、卷煙草まきたばこをつけながら、はじめものうまぶたをあげて、まへせきこしおろしてゐた小娘こむすめかほを一べつした。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
井上半十郎は縛られたまま、縁の上ににじり上って、涙を含んだ悲憤のまなじりを裂きました。
江戸の火術 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
相手にならねば、はなはだ機嫌がわるい※から、余義なくその手を押さえそうにすれば、たちまちきゃッきゃッと軽忽きょうこつな声を発し、高く笑い、遠方へげ、例のまぶちの裏を返して、ベベベーという。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)