“一旒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちりゅう71.4%
いちりう14.3%
ひとすじ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その中に又黒塗の箱が有り、それには武田家の定紋染めたる旗一旒いちりゅうに一味徒党の連判状、異国の王への往復書類などが出たとある。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
踏切りの近くには、いづれも見すぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで、踏切り番が振るのであらう、唯一旒いちりうのうす白い旗がものうげに暮色をゆすつてゐた。
蜜柑 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それのついでに、神殿を打ち破って、宝物庫を調べたところ、錦の袋に入った一旒ひとすじの旗が出てきた。