“窓枠”の読み方と例文
読み方割合
まどわく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは一さいがくだらなくなつて、みかけた夕刊ゆふかんはふすと、また窓枠まどわくあたまもたせながら、んだやうにをつぶつて、うつらうつらしはじめた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
窓枠まどわくを丁度いい額縁がくぶちにして、ねずみがかった背景の奥からくっきりとその白い顔の浮び出ているのが非常に美しく見えたので、私はおもわず眼を伏せた。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
三沢は団扇うちわを使いながら、「蝙蝠こうもりが飛んでやしないか」と云った。看護婦の白い服が窓のそばまで動いて行って、その胴から上がちょっと窓枠まどわくの外へ出た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)