“乱落”のいろいろな読み方と例文
旧字:亂落
読み方割合
はふりお50.0%
らんらく50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宮は見るより驚く遑(いとま)もあらず、諸共(もろとも)に砂に塗(まび)れて掻抱(かきいだ)けば、閉ぢたる眼(まなこ)より乱落(はふりお)つる涙に浸れる灰色の頬(ほほ)を、月の光は悲しげに彷徨(さまよ)ひて、迫れる息は凄(すさまし)く波打つ胸の響を伝ふ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
暮色を帯びた町はずれの踏切りと、小鳥のように声を挙げた三人の子供たちと、そうしてその上に乱落(らんらく)する鮮(あざやか)な蜜柑の色と——すべては汽車の窓の外に、瞬(またた)く暇もなく通り過ぎた。
蜜柑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)