“詰(づ)” の例文
「よい。判った。心配するには及ばぬ。あしたからは夜も昼もおれが揚げ詰(づ)めにして、ほかの客の座敷へは出すまい」
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「どれ、せがれが送(おく)ってよこした、かん詰(づ)めを開(あ)けようじゃないか。」と、おばあさんにいいました。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ではおせんにゃ、ちゃんとした情人(いろ)があって、この節(せつ)じゃ毎日(まいにち)、そこへ通(かよ)い詰(づ)めだというんだね」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
バスはすし詰(づ)めの満員で、おりてくるのは若い男ばかりだった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
乞食(こじき)の子(こ)はかん詰(づ)めの空(あ)いたのや、空(あ)きびんなどを撰(よ)っていますうちに、お人形(にんぎょう)を見(み)つけて、手(て)に取(と)りあげました。そして、これを袋(ふくろ)の中(なか)へいれて、街(まち)の方(ほう)へと歩(ある)いてゆきました。
風の寒い世の中へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
中(なか)から、肉(にく)のかん詰(づ)めと果物(くだもの)と、もう一つなにかのかん詰(づ)めがはいっていました。
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おばあさんは、三つのかん詰(づ)めを膳(ぜん)のところへ持(も)ってきて
片田舎にあった話 (新字新仮名) / 小川未明(著)