“追詰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいつ40.0%
おひこく20.0%
せりつ20.0%
ついきつ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、もとより敵地であるから、到る処で追詰おいつ追巻おいまくられた結果、山の奥深く逃げこもってしまった。その子孫が相伝えて今日こんにちに至ったのである。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そして、のきも柱も濃い色のペンキで塗上げた支那料理屋や、下町の活々した街から追詰おひこくられて来たと思ふ寂れた古本屋や、外に通ふ亭主の手助けする薄資本の煙草屋やが、カツ/\店を張つて居た。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
そののち、折を見て、父が在世ざいせの頃も、その話が出たし、織次ものちに東京から音信たよりをして、引取ひきとろう、引取ろうと懸合かけあうけれども、ちるの、びるのでまとまらず、追っかけて追詰せりつめれば
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
三位卿の追詰ついきついよいよ凛烈りんれつ、新吉も松兵衛も、もう舌の根がうごかない。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)