“出(づ)” の例文
うれしくて走り出づれば金賜べと人の驚く。忘れたり、ゆるされませと赤らみて、金置きてまた駈け出(づ)れば、うしろより米はとおらぶ。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
年頃ともならば別地を知行し賜はるべし。永く忠勤を抽(ぬき)ん出(づ)可き御沙汰を賜はりしこそ笑止なりしか。
白くれない (新字新仮名) / 夢野久作(著)
戸外(そと)へ出(づ)ることを禁(とゞ)められた、それゆゑマンチュアの急用(きふよう)も其場(そのば)で止(と)められてしまうたわいの。
うらも無く我が行く道に青柳(あおやぎ)の張りて立てればもの思(も)ひ出(づ)つも (同・三四四三)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
うれしくて走り出づれば金賜べと人の驚く。忘れたり、ゆるされませと赤らみて、金置きてまた駈け出(づ)れば、うしろより米はとおらぶ。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
な巧みそ歌に遊ぶと、早や選りそ言(こと)のをかしと。心にぞはじめて満ちて、匂ひ出(づ)るその外(ほか)ならし。遊びつつ将(は)たや忘れよ、そのいのち命(いのち)とをせよ、穂積(ほづみ)の忠(きよし)。
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
この父ぞこの日を、子の我と酒めせばか、秀(ほ)に出(づ)る荒み靈。思はぬにうち勢(きほ)ひ嘖(ころ)ばしにけり。
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
この父ぞこの日を、子の我と酒めせばか、秀(ほ)に出(づ)る荒み霊。思はぬにうち勢(きほ)ひ嘖(ころ)ばしにけり。
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上つ毛の加牟良(かむら)の北に天(あま)そそる妙義荒船、遥(はろ)ばろと眺めに出(づ)れば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し遠き山脈(やまなみ)、いや高し高き山脈、いやが上(へ)に空に続きて、いや寒く襞(ひだ)を重ねて、幾重ね、幾畳(たたなは)り
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
上つ毛の加牟良(かむら)の北に天(あま)そそる妙義荒船、遥(はろ)ばろと眺めに出(づ)れば、この日暮ふりさけ見れば、いや遠し、遠き山脈(やまなみ)、いや高し高き山脈(やまなみ)、いやが上(へ)に空に続きて、いや寒く襞(ひだ)を重ねて、幾重ね、幾畳(たたなは)り
柳河、柳河、空ゆうち見れば走り出(づ)る子らが騒ぎの手にとるごとし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
豊けかる退(ひ)けて出(づ)る子がゆふぐれは身のほそりして悲しかるべし
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
春の田にうつら啼き出(づ)る蟇のこゑえごの木の芽もひらきたるらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
春の田にうつら啼き出(づ)る蟇のこゑえごの木の芽もひらきたるらし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しゆうしゆうと花火ふき出(づ)る竹の筒幼(をさな)らすでに勢(きほ)ひそめにし
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
むきむきに雀啼き出(づ)る枝の霜まだ陽は射さね散り霧(き)らひつつ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
挙(こぞ)り出(づ)るこの国原の田植どき植うるかぎりが田にとよみつつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
冬を眠り春は起き出(づ)る田の室(むろ)のぬめり蛙(かはづ)か覺めつつあるらし
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
冬を眠り春は起き出(づ)る田の室(むろ)のぬめり蛙(かはづ)か覚めつつあるらし
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぽつぽつと雀飛び出(づ)る薄の穂日暮(ひぐれ)まぢかに眺めてゐれば
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
何時しか沁みて芽に出(づ)る
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
み船へまゐ出(づ)るは
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
み船へまゐ出(づ)るは
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)