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世話好
徘徊し
廻り/\て
和歌山の平野村と云へる所に
到りける此平野村に
當山派の
修驗感應院といふ
山伏ありしが此人甚だ
世話好にて嘉傳次を
世話好なのが、
二人立つて、
此を
傍の
壁へ
懸けると、
燕でも
雁でもなかつた。
圖する
處は
樓臺亭館、
重疊として
緩く
𢌞る、
御殿造りの
極彩色。
檀家の
中にも
世話好きの
名ある
坂本の
油屋が
隱居さま
仲人といふも
異な
物なれど
進めたてゝ
表向きのものにしける、
信如も
此人の
腹より
生れて
男女二人の
同胞