“世話場”の読み方と例文
読み方割合
せわば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅黄あさぎ幕が落ちて、口上こうじょうから世話場せわばがあいたというところだな」栄二はなにも聞かなかったような口ぶりで云った、「——うちで心配しているといけないから帰る、ありがとうよ」
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
三幕目は金助が鯱鉾を盗むところで、家橘の金助が常磐津ときわづつかって奴凧やっこだこの浄瑠璃めいた空中の振事ふりごとを見せるのであった。わたしは二幕目の金助の家を書いた。ここはチョボ入りの世話場せわばであった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
! 世話場せわばだね、どうなすった、とっさん。お祖母としよりは、何処どこへ。」
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)