“茫乎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼんやり51.3%
ぼうこ30.8%
ぼう10.3%
ばう2.6%
ぼうっ2.6%
ぼうツと2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私も茫乎ぼんやり立って大勢の人の向いて居る方を眺めますと、南の空に火の粉がボーボー舞い上って、立って居る所は風上で有りましたが
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
今日に到るまで茫乎ぼうことして、推理の範囲外にある事実と同時に「つくし女塾内には呉一郎母子おやこと、女塾生に関する以外の事跡を認めず」
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、蹴上けあげの辺りに、茫乎ぼうとしてたたずんでいる間に、京の町々の屋根、加茂の水は、霧の底からっすらとけかけて来た。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪枝ゆきえ一度いちどふさいだを、茫乎ばうけて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
だって何もなさらないで、茫乎ぼうっとしていらっしゃるじゃないの。
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
『よし、さらば、詰問きつもんせん』王樣わうさま冱々さえ/″\しからぬ御容子ごようすにて、うでみ、まゆひそめ、兩眼りようがんほとんど茫乎ぼうツとなるまで料理人クツク凝視みつめてられましたが、やがてふとこゑで、『栗饅頭くりまんぢうなにからつくられるか?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)