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茫乎
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ぼう
ふりがな文庫
“
茫乎
(
ぼう
)” の例文
そして、
蹴上
(
けあげ
)
の辺りに、
茫乎
(
ぼう
)
として
佇
(
たたず
)
んでいる間に、京の町々の屋根、加茂の水は、霧の底から
薄
(
う
)
っすらと
暁
(
あ
)
けかけて来た。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、又何となくふしぎに目のとどくところに
茫乎
(
ぼう
)
とした影が、ちぢまり震えて見えるような気もした。
後の日の童子
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
それが餘り立込んで來ると、時として少し頭が
茫乎
(
ぼう
)
として來る事がある。『こんな事で逆上せてなるものか!』さう自分で自分を叱つて、私はまた散りさうになる心を爲事に集る。
硝子窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
茫乎
(
ぼう
)
として、野末の夕霧を見まわした。そして過去と未来をつなぐ一すじの道に、果てなき迷いと嘆息を抱いた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“茫乎”の意味
《名詞》
茫乎(ぼうこ)
広々していること。また、そのようなさま。
はっきりしていないこと。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
茫
漢検1級
部首:⾋
9画
乎
漢検準1級
部首:⼃
5画
“茫乎”で始まる語句
茫乎漠然