“ぼうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茫乎75.0%
暴虎18.8%
澎湖6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
始めは茫乎ぼうことして際涯のなかりしもののうちに何となくある正体のあるやうに感ぜられるほどになりたるは五、六カ月の後なり。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「虎と申せば、その虎もこのたびは、よくよく暴虎ぼうこの野望も及ばぬことを知ったか、神妙に、頭をって、詫び入った。以後は、御辺ごへんとの境にも、うるさいことはなくなろう」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一月より二月にかけて威海衛落ち、北洋艦隊ほろび、三月末には南のかた澎湖ぼうこ列島すでにわが有に帰し、北のかたにはわが大軍うしおのごとく進みて、遼河りょうが以東に隻騎の敵を見ず。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)