“騒然”のいろいろな読み方と例文
旧字:騷然
読み方割合
そうぜん90.9%
どやどや9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
城中はどことなく騒然そうぜんとして、出征の身支度をした将士が、武者溜むしゃだまりにもいっぱい見えたし、諸門の口や廊下にも駆け歩いていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ながから細君の声で兼吉はほうきをおいて走っていく。五郎はまぐさをいっせいに乳牛にふりまく。十七、八頭の乳牛は一騒然そうぜんとして草をあらそいはむ。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
満堂の異形の群集は、あからひくあけぼのの光に追われし精霊すだまのごとく、騒然どやどやと先を争って、廻転扉の隙間からかき消すごとく姿は消えて跡白浪あとしらなみ