“人騒”のいろいろな読み方と例文
旧字:人騷
読み方割合
ひとさわ40.0%
ひとざわ40.0%
ひとさわが20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにを感づいたものか、世界の宝といわれる、例の科学発明王金博士きんはかせが、このほど上海シャンハイの新聞に、とんでもない人騒ひとさわがせの広告を出したものである。
とつぜん往来をガヤガヤと人騒ひとざわめきが流れてゆく。「密偵いぬだ、いぬだ」「梁山泊の密偵いぬが一匹捕まッた」というわめきなのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
式台まで見舞うのもかえって人騒ひとさわがせ、主人に取次もしようなら、遠来の客、ただ一泊だけもと気あつかいをされようと、遠慮して、道案内を返し、一人、しょぼしょぼ、濡れて出て
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)