“立騒”のいろいろな読み方と例文
旧字:立騷
読み方割合
たちさわ87.5%
たちさは12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市街まち中程なかほどおほきな市場いちばがある、兒童こども其處そこへ出かけて、山のやうに貨物くわもつつんであるなかにふんぞりかへつて人々ひと/″\立騒たちさわぐのをて居る。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
この勇敢なる黒犬は人々の立騒たちさわいでいるあいだにどこかへ姿を隠したため、表彰ひょうしょうしたいにもすることが出来ず、当局は大いに困っている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それ不思議ふしぎいが、如何いかひとおそれねばとて、鶏冠とさかうへで、人一人ひとひとり立騒たちさは先刻さつきから、造着つくりつけたていにきよとんとして、爪立つまだてた片脚かたあしろさうともしなかつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)