トップ
>
立騒
>
たちさわ
ふりがな文庫
“
立騒
(
たちさわ
)” の例文
旧字:
立騷
市街
(
まち
)
の
中程
(
なかほど
)
に
大
(
おほ
)
きな
市場
(
いちば
)
がある、
兒童
(
こども
)
は
其處
(
そこ
)
へ出かけて、山のやうに
貨物
(
くわもつ
)
の
積
(
つん
)
である
中
(
なか
)
にふんぞり
返
(
かへ
)
つて
人々
(
ひと/″\
)
の
立騒
(
たちさわ
)
ぐのを
見
(
み
)
て居る。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この勇敢なる黒犬は人々の
立騒
(
たちさわ
)
いでいる
間
(
あいだ
)
にどこかへ姿を隠したため、
表彰
(
ひょうしょう
)
したいにもすることが出来ず、当局は大いに困っている。
白
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
立騒
(
たちさわ
)
ぐ
召
(
めし
)
つかひどもを
叱
(
しか
)
りつも
細引
(
ほそびき
)
を持て来さして、しかと両手をゆはへあへず奥まりたる三畳の暗き
一室
(
ひとま
)
に
引立
(
ひつた
)
てゆきてそのまま柱に
縛
(
いまし
)
めたり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
初めて知る、ここは
恰
(
あたか
)
も虎ヶ窟の前に
横
(
よこた
)
われる谷底で、頭の上に
立騒
(
たちさわ
)
いでいる人々は、
彼
(
か
)
の七兵衛や権次の群であった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
集居
(
あつまりゐ
)
たる
若人
(
わかて
)
どもこれをきゝて、さらばなだれの処にいたりてたづねみん
炬
(
たいまつ
)
こしらへよなど
立騒
(
たちさわ
)
ぎければ、ひとりの
老人
(
らうじん
)
がいふ、いな/\まづまち候へ、
遠
(
とほ
)
くたづねに
行
(
ゆき
)
し
者
(
もの
)
もいまだかへらず
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
然るに
分娩
(
ぶんべん
)
の
際
(
さい
)
は非常なる難産にして苦悶二昼夜に
亙
(
わた
)
り、医師の手術によらずば、
分娩
(
ぶんべん
)
覚束
(
おぼつか
)
なしなど人々
立騒
(
たちさわ
)
げる折しも、
恰
(
あたか
)
も陣痛起りて、それと同時に
大雨
(
たいう
)
篠
(
しの
)
を
乱
(
みだ
)
しかけ、
鳴神
(
なるかみ
)
おどろ/\しく
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
池で、船の中へ鯉が
飛込
(
とびこ
)
むと、弟子たちが手を
拍
(
う
)
つ、
立騒
(
たちさわ
)
ぐ声が響いて、最初は女中が
小船
(
こぶね
)
で来た。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
騒
常用漢字
中学
部首:⾺
18画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞