“たちさわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立騒58.3%
立騷41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立騒たちさわめしつかひどもをしかりつも細引ほそびきを持て来さして、しかと両手をゆはへあへず奥まりたる三畳の暗き一室ひとま引立ひつたてゆきてそのまま柱にいましめたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
初めて知る、ここはあたかも虎ヶ窟の前によこたわれる谷底で、頭の上に立騒たちさわいでいる人々は、の七兵衛や権次の群であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
せぬ故に果してばけかはあらはしいま捕押とりおさへたるはよき氣味なりと咄すを聞て家内の者共然樣さやうの御連にてありしか何にしても不屆なやつひきずり出してたゝきのめせと立騷たちさわぐを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
港灣かうわんに掃除の行はるる時、人夫等の黒き集團は埠頭ふとうおほひて、船舶せんぱくかたへ立騷たちさわぐ如く
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)