“紗綾”の読み方と例文
読み方割合
さや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれども、塗柄を受けた服紗ふくさのようなものは、紗綾さやか、緞子どんすか、濃い紫をその細工ものに縫込んだ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その松の中へ、白鷺とふくろうねぐらした夢は、ここではっきり覚めました。七宝のよそおい螺鈿らでん衣桁いこうもたちまち消えて、紗綾さや縮緬ちりめんも、わら、枯枝、古綿や桃色のせた襤褸ぼろの巣となったんです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)