“紗綾形”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さやがた80.0%
しゃあやがた20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その刺子模様は麻の葉だとか紗綾形さやがただとか、定紋じょうもんだとか屋号だとかを入れ、なかなか心の入った仕事を見せます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
紗綾形さやがたの地紋のある黒縮緬くろちりめんでそれを製し、鈴屋衣すずのやごろもととなえて歌会あるいは講書の席上などの式服に着用した人であるが、その袖口そでぐちには紫縮緬の裏を付けて
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
襖の蔭から半身が見える、白羽二重しろはぶたえ紗綾形しゃあやがた、下には色めいた着流し。お絹は莞爾にっことしてこっちを見ながら
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)