虚無僧の兼吉が、鞘ごと出した一刀、平次は引つこ拔いて見ると、是は紛れもない銀紙貼の竹光、人など斬れる代物ではありません。
ここだ、藤六は槍の鞘をはらい、しずかにそちらへ近寄った、そして広縁へとび上りざま、障子を二枚、さっと左右へ押しひらいた。
刀を鞘に納めたものの、五郎三郎はもうここに長居もできなかった。すぐに帰り支度をして、彼はお縫と三左衛門とに送られて出た。
“鞘”の解説
鞘(さや)とは、刃物の身(ブレード)の部分を包む覆いのことをいう。刃先を鋭利に保つために保護するとともに、刃が周りを傷つけないように隔離し、保管や携行中の安全を確保する機能を持つ。材質は、伝統的には革、木、獣の角、布、金属などであるが、現代では合成樹脂が使われることもある。これらは単一で用いられるより、組み合わせて用いられることが多い。
転じて、筆や鉛筆などの先端を保護するキャップも鞘という。
(出典:Wikipedia)
転じて、筆や鉛筆などの先端を保護するキャップも鞘という。
(出典:Wikipedia)