“鞘走”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さやばし93.3%
さやはし6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下人はそこで、腰にさげた聖柄ひじりづか太刀たち鞘走さやばしらないように気をつけながら、藁草履わらぞうりをはいた足を、その梯子の一番下の段へふみかけた。
羅生門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いうかいわないかのとき、ぶきみともぶきみ、そこの床の間の刀かけにかけてあった名人愛用の一刀が、するりと鞘走さやばしりました。
引き合ふはずみに鞘走さやはしつて、とう/\、小泉が手に白刃しらはが残つた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)