“行亘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきわた75.0%
いきわた25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女の帽子針のさきさやめて居るのは、仏蘭西フランスの女が長い針のさき危険あぶなくむき出しにして居るのとちがふ。衛生思想が何事なにごとにも行亘ゆきわたつて居るのはさすがに独逸ドイツである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
領主の統治が行亘ゆきわたらず、茨組いばらぐみのような暴徒や、匪賊ひぞくのような野武士の襲来に備えて、何の警察力もない民は、それが僻地の村落であればあるほど、彼ら自身が武力を持たなければ
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人の日頃の気象きしょうを知り抜いて居る上、溺愛されるお鳥に対して、おおうことの出来ない反感が、用人から端女はしたの末まで行亘いきわたって居る為でした。
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)