“匪賊”の読み方と例文
読み方割合
ひぞく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで老翁が語り出すのを聞けば、この地方の青州せいしゅうの県軍でも手を焼いている匪賊ひぞくの一団がこれから奥の桃花山に住んでいる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百人あまりの匪賊ひぞくでした。風のようにおそってきました。十人ばかりの者が、銃や剣をさしつけて、馬車をとりまきました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
国境でロシア人に幾日モスコーを発つか、五月十一日に発ちます、という問答が満州の匪賊ひぞくに通謀されていたのでした。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)