“ゆきわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
行渡50.0%
行亙20.0%
行亘15.0%
往渡5.0%
行渉5.0%
雪渡5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、やが慄然ぞっとしてねむたいやうな氣持きもち血管中けっくわんぢゅう行渡ゆきわたり、脈搏みゃくはくいつものやうではなうて、まったみ、きてをるとはおもはれぬほど呼吸こきふとまり、體温ぬくみする。
忽ち壓迫的な沈默が支配して、無氣味な空氣が、家の隅々にまで行亙ゆきわたります。
領主の統治が行亘ゆきわたらず、茨組いばらぐみのような暴徒や、匪賊ひぞくのような野武士の襲来に備えて、何の警察力もない民は、それが僻地の村落であればあるほど、彼ら自身が武力を持たなければ
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
間夫まぶが有るなら添わして遣りたいてえ七段目の浄瑠璃じゃアねえが、美代ちゃんに然う云ったらどんなに悦ぶか知れやアしませんよ、旦那のことだから往渡ゆきわたり宜くうちへ往って然う云ったら
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
広く行渉ゆきわたるばかりを望んで、途中で群消むらぎえになるような情を掛けずに、その恵の露をたたえて、ただ一つのものの根にそそいで、名もない草の一葉だけも、蒼々あおあおと活かして頂きたい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪渡ゆきわたり その二(狐小学校の幻燈会)
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)