“水精”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ニンフ25.0%
スヰシヤウ15.0%
すいしょう15.0%
すゐしやう15.0%
ウンディヌス5.0%
ウンディネ5.0%
みづはめ5.0%
ジルフェ5.0%
ナイアス5.0%
ルサルカ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、これから出かけよう。お次は、三人の白髪しらがの婆さん捜しだ。その婆さん達が、水精ニンフ居処いどころをわれわれに教えてくれるんだからね。
其後十二年、南家の娘は、二十ハタチになつてゐた。幼いからのサトさにかはりはなくて、玉・水精スヰシヤウの美しさが益々加つて來たとの噂が、年一年と高まつて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
と尋ねて、示す方角へ、きした顔を向けた。其目からは、珠数のたま水精すいしょうのような涙が、こぼれ出ていた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
針の落つる音も聞くべきまで物静かなる夜の御堂の真中に在りて、水精すゐしやうの珠数を擦る音のさやかなる響きいと冴えて神〻し。
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
そして今までは、水精ウンディヌスと扉を開いた水、風神ジルフスと倍音演奏——と云っただけの、云わば要素的な符合しか判ってはいなかったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
最初の幕に水精ウンディネ、二幕目が風精ジルフェでした。いまもあの可憐な空気の精ジルフェが、驚くべき奇蹟を演じてのがれ去ってしまったところなんですよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
あの水煙——それを神秘的に云えば、水精ジルフェ火精ザラマンダーに代り、しかも射損じたのだ——と
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
かの水精ナイアスの水したたる白い御手おんてに滋味を吸うこうの鳥、水に浮くこの聖鳥の如くに、わたくしもまた暗い時のには、斯人の手にうち伏し、うちすがり、わが心の糧——深き夢をば求めました。
だが、カテリーナの眼には何も映らなかつたし、正気でない彼女には水精ルサルカなど怖くはなかつた。彼女は夜更まで、刀を握つたまま、父を捜して駈けまはつた。