“すいしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水晶78.0%
推奨6.8%
水精5.1%
翠嶂1.7%
推称1.7%
推賞1.7%
推頌1.7%
水漿1.7%
翠松1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天井からは、何百という水晶すいしょうの玉でかこまれたシャンデリアがさがり、その明るい光が、かぞえきれない美術品を照らしているのです。
奇面城の秘密 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
まもなく市民は大会を開いて、十五少年推奨すいしょう盛宴せいえんを張った。そのとき市長ウィルソン氏の演説大要は左のごとくであった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
あまがわの西の岸にすぎなの胞子ほうしほどの小さな二つの星が見えます。あれはチュンセ童子とポウセ童子という双子のお星さまの住んでいる小さな水精すいしょうのお宮です。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
原始的にしてまた未来の風景がこの水にある。船は翠嶂すいしょう山の下、深沈しんちんとした碧潭へきたんに来て、そのさおをとめた。清閑せいかんにしてまた飄々ひょうひょうとしている。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
翠嶂すいしょう山と呼ぶこのあたり、何かわびしい岩礁と白砂はくさとの間に高瀬舟の幾つかが水にゆれ、波に漂って、舷々げんげん相摩あいまするところ、たれがつけたかその名も香木峡という。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
高等学校生徒の余などに解るはずは無論ない。それを何故なぜ先生が読んで聞かせたのかというと、詳しい理由は今思い出せないが、何でも希臘の文学を推称すいしょうした揚句あげくの事ではなかったかと思う。
と斎藤さんが推賞すいしょうした。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
山岸さんに教えられて、やがて立派な詩集を出し、世の達識の士の推頌すいしょうを得ている若い詩人がすでに二、三人あるようだ。
散華 (新字新仮名) / 太宰治(著)
第七 窖蔵こうぞうノ氷雪夏月鳥魚諸肉ノ敗餒はいだいヲ防ギ水漿すいしょうヲ冷ヤシテ収儲しゅうちょときクコトヲ得イハユル氷雪冬時コレヲ蔵シ夏時コレヲ開キ食肉ノろく喪祭賓客用ヒザルコト無シコレまた輔相調爕ちょうしょうノ一事トコレナリ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
以言はと仰せらるれば、白沙の庭前、翠松すいしょうの陰の下に、陵王の舞楽を奏したるに似たり、と申す。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)