“水漿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すゐしやう50.0%
すいしょう25.0%
のみもの25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(中略。)宮城野より明神嶽へ上り、最上寺さいじやうじに参詣。上路屈曲、深谷危径、一人も逢ふ人なし。途中桃を里に運ぶ老人に逢ふ。数顆を買ひ、水漿すゐしやうに代て渇を医す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
第七 窖蔵こうぞうノ氷雪夏月鳥魚諸肉ノ敗餒はいだいヲ防ギ水漿すいしょうヲ冷ヤシテ収儲しゅうちょときクコトヲ得イハユル氷雪冬時コレヲ蔵シ夏時コレヲ開キ食肉ノろく喪祭賓客用ヒザルコト無シコレまた輔相調爕ちょうしょうノ一事トコレナリ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
腹を切ってから水漿のみものを断って五十七日の間気力が常の如くして痛むところなく、ついで往生をとげたということは信じ難い程不思議のことであった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)