水精すいしょう)” の例文
と尋ねて、示す方角へ、きした顔を向けた。其目からは、珠数のたま水精すいしょうのような涙が、こぼれ出ていた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
あまがわの西の岸にすぎなの胞子ほうしほどの小さな二つの星が見えます。あれはチュンセ童子とポウセ童子という双子のお星さまの住んでいる小さな水精すいしょうのお宮です。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
金箔きんぱく銀箔瑠璃るり真珠水精すいしょう以上合わせて五宝、丁子ちょうじ沈香じんこう白膠はくきょう薫陸くんろく白檀びゃくだん以上合わせて五香、そのほか五薬五穀まで備えて大土祖神おおつちみおやのかみ埴山彦神はにやまひこのかみ埴山媛神はにやまひめのかみあらゆる鎮護の神々を祭る地鎮の式もすみ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
幼いからのさとさにかわりはなくて、玉・水精すいしょうの美しさが益々加って来たとの噂が、年一年と高まって来る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
あまがわの西の岸に小さな小さな二つの青い星が見えます。あれはチュンセ童子とポウセ童子という双子のお星様でめいめい水精すいしょうでできた小さなお宮に住んでいます。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)