“色子”の読み方と例文
読み方割合
いろこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「身振りなんかしたつて、お前ぢや色若衆には見えないよ。そんなのは大方芝居の色子いろこのヒネたのか、蔭間かげまの大年増が道に迷つたんだらう」
色子いろこや、役者衆は、みんなこういう物を、額にあてております。私ばかりではございません。お目ざわりになりましたら、どうかお勘弁を』
田崎草雲とその子 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元より、歌舞伎役者の常として、色子いろことして舞台を踏んだ十二三の頃から、数多くの色々の色情生活をけみしている。四十を越えた今日までには幾十人の女を知ったか分らない。
藤十郎の恋 (新字新仮名) / 菊池寛(著)