“サハ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さは
語句割合
25.0%
25.0%
16.7%
16.7%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家どころ サハに見え
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
見るものサハるもの、彼の心をイラつかせる種にならぬものはなかつた。淡海公の、小百年前に實行して居る事に、今はじめて自分の心づいたオゾましさが、憤らずに居られなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
サハつても觸つても、巖ばかりである。手を伸すと、更に堅い巖が、掌に觸れた。脚をひろげると、もつと廣い磐石バンジヤクオモテが、感じられた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
下水道スヰドにはまるとか、糞を踏むとか、泥を握るとかした時は「びゞ※ちょにさぁ(サハ)ろまい。石・金踏んどこ(<で置かう)」又は「石・金持っとこ」と言ふ。びゞ※ちょは穢れた人と言ふ意。
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
落葉松の林に雨が過ぎ、はんがりやの娘などの自転車が、サハの中に光つて隠れて行く——軽井沢。そこに、子供ばなれのした頃から、しぼますことなく持ち続けてゐた清らかな恋ごゝろ——。
『かげろふの日記』解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今一つ、野見宿禰の腰折れ田の伝説の生じた源なども、新室及び墓屋を造るに当つて、これにサハる者を、永久に服従せしめて置く予備行事であつた。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)