堀君一 唐松の遅き芽ぶきの上を 夏時雨はるかに過ぎて—— 黄にけぶる山の入り日 堀君二 冬いまだ寝雪いたらず しづかに澄む水音。 君ねむる。五分十分——。 ほのかなるけはひののちに、 おのづから眶をひらく。 日のあたる明り障子 たゞ白じろと …
著者 | 折口信夫 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 堀辰雄著「かげろふの日記・曠野」解説、1951(昭和26年)年7月 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約10分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約17分(300文字/分) |