“受領”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ずりょう70.6%
じゅりょう11.8%
じゆりやう5.9%
ずりやう5.9%
ズリヤウ5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
植田丹後守様とて受領ずりょうまである歴々の御社家、あの御主人はなかなかえらいお方で、奥様も親切なお方、あのお邸へお願い申しておけば大盤石だいばんじゃく
津軽の豪族、安藤季長あんどうすえなが、安藤五郎、ほかすべての一族同士が、各〻、伝来受領じゅりょうの領域を争いあい、ついに陸奥みちのく一帯に布陣し出したということだった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
九五ゆめあだなることにな聞き給ひそ。もとは都のうまれなるが、父にも母にもはやうわかれまゐらせて、乳母めのともと成長ひととなりしを、此の国の九六受領じゆりやう下司したづかさあがた何某なにがしに迎へられてともなくだりしははやく三とせになりぬ。
前司の父も受領ずりやうとは申せ、近い上達部かんだちめの子でもございますから、お会ひになつては如何いかがでございませう? かやうに心細い暮しをなさいますよりも、少しはしかと存じますが。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此時分の受領ズリヤウの妻の生活は、そんなに幸福なものではなかつた。
『かげろふの日記』解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)