“上達部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんだちめ42.1%
かんだちべ36.8%
カムダチメ10.5%
カンダチメ10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも時平の腰巾着こしぎんちゃくを勤める末社まっしゃどもの顔ぶれを始め、殿上人てんじょうびと上達部かんだちめなお相当に扈従こしょうしていて、平中もまたその中に加わっていた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
男の宰相頼定も、これがたたって、三条天皇の治世中は、殿上を遠ざけられ、半生、地下じげ上達部かんだちべというばつの悪い地位にくすぶっていたようである。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞの上達部カムダチメや、伝統の絡んだ重苦しい氏の名などゝは違うて、きさくな、自由な感じのする、ありふれて居ない姓や、位も、官も脱ぎ棄てた様に、通り名や
上達部カンダチメの意味は、文字からでは訣らぬ。祭時に祓ひ浄める者をかむだちと言ふ処から見て、まうちぎみと共に神事に関係するものであらう。
はちまきの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)